第一章 出発

まだ薄暗い早朝の寒空。
目の前にはTSUTAYAと書かれた看板。

車の後部座席に乗り込む2人の男。
中学生と小学生の兄弟だろうか。しかし会話はほとんどない。

目的地に向けて動き出す車内、突然シャカシャカと鳴り出す携帯端末。
中学生と思われるその男が持っている端末から流れるのはいま流行りの音楽だろうか。
そして走る車の音にかき消される男の念仏のような独り言。
どちらも耳にさわる。

ルームミラーに目をやると、その端末に青白く照らし出された男の不気味な笑み。

不快な顔だ。

隣の小学生らしき男も不快さを感じているのだろうか。
隣に目を合わせようともせず窓の外を眺めて気を紛らわせている。

今回我々の任務はこれから3日間この男と過ごさなければならないということ。

まだ旅は始まったばかり...

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